原爆の日

昨日は広島原爆の日でしたね。
広島県民は子供の頃から原爆の教育を受けてきましたし、
他の都道府県民の方よりも、やはり思い入れは強いと思います。



私の祖母は女学生時代、広島でチンチン電車を運転中に、被爆しました。
甲状腺機能低下症(ハシモト病)、甲状腺癌を患っています。



母は被爆二世で、高校生の時、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)を発症、手術も受けました。
そして、それから30年余り経ち、50代になって、今度はハシモト病に・・・
ハシモト病は薬を飲み続ければ症状緩和できるので、まだ良いのですが、それ以上に本当に彼女を苦しめているのは、甲状腺眼症です。
珍しい病気で、治療できる病院も日本に僅か。治療法も確立されていません。今のところステロイドによる治療がされてますが、かなり副作用が強く、日常生活にも影響を及ぼします。
甲状腺ホルモンの変動が眼筋に影響を与え、瞬きができなくなったり、瞼がつりあがったり、眼球が突出したり、目が痛んだり、物が二重に見えたり、歪んで見えたり・・・症状は生活だけでなく、外見が相当の変化を来すので、人目が気になったり、人に会うのが嫌になったり、精神的にも、非常に追い詰められます。
幸いうちの母は、私達から見ると外見の変化はさほど酷くないのですが、本人には、やはり大きな変化が感じられるようですし、痛みや違和感、物の見え方の変化も酷いようで、もう何年も苦しんでいます。広島〜神戸に通院するので、医療費+交通費も相当のものです。



私自身も、子供の頃から身体弱いし、何かしらの影響はあるんじゃないかと思っています。
3.11の東日本大震災による原発事故から半年経った昨秋から、子供の頃から鼻血が全然出なかったのに、半年以上、鼻血が毎日出続けました(ボトボト落ちる程じゃありませんが、鼻をかんだりすると、ギョッとするくらい、ティッシュが赤く染まります)。夏になってから、鼻血の出る頻度は減りましたが、時々出るし、たま〜に、ツーッと垂れたりもして、こんな経験がなかった私は、ビックリします。
愉気の先生によれば、鼻血が出るのは、放射能を何とか体外に排出しようと体が闘ってくれているからだそうです。実は、先生の患者さんだけでなく、治療師仲間の患者さんにも、「これ、明らかに放射能の影響だろう」と思われる不調を起こしていらっしゃる方が沢山いらっしゃるそうです。
東京でこれだけって、福島の方々には、どれだけの影響があるんだろうかと心配になります。



政府の言う「安全」なんて、信じられたもんじゃありません。
自分達に都合のいい「安全」なのですから。
大飯原発の再稼働も、「政治家が何で安全って判断できるの?」と、首を傾げてしまいます。
電力を必要とする世の中、製造業のこととか考えると、直ぐに脱原発するのが難しいのも確かだと思うけれど、早急に代替エネルギー生産の研究、開発、設置を進めるべきだと思います。
そして、1日も早く、脱原発すべきだと思います。



広島、長崎の被爆者の苦しみを目の当たりにしている日本なのに、結局、その教訓が全く活かされていない世の中、いかに、被爆者の苦しみに耳を傾けず、思いを馳せてこなかったかという証拠だと思います。



被爆者手帳所持者の医療費は免除されています。被爆者の援助のために、国の多くのお金が使われています。(被爆区域と認められず、自費で病気治療されて苦しんでいる方も沢山いらっしゃいます)勿論、被爆者の手厚い援助は必要だと思っています。
しかし、これから、また原発事故が起き、多くの人が被爆したとき、どれだけの援助費用がかかることでしょうか。原爆による被爆二世への援助もなく、3.11被災地の方々の支援も不十分な現状なのに、これ以上の被害が起きたら一体どうなってしまうのでしょうか。



脱原発すれば、雇用の問題もあるだろうけど、その分、代替エネルギー政策を整えていく過程で、
研究・開発者、技術者、施工者、運営者と、日本中に雇用が発生し、受注、生産も回転して、経済も活性化するんじゃないかと思います。



オスプレイにしても、なんかよく分からん内に、ズルズルと「もう配備することにしちゃったもんね」的な印象の強い野田内閣。脱原発も、ほとぼりがさめるのをじ〜っと待って、「ま、もうこのまま稼働させたらいいんじゃない( ̄▼ ̄*)ニヤッ 」とズルズルジワジワと日本中の原発を稼働させそうな予感・・・



と、難しいことを書いてみたけれど、政治経済のことはよく分かっていません(汗)
今日も、被爆された方、被災地の方々の、健康と幸せを祈るばかりです。。。