No title

来春で32になる。
高齢出産間近だ。困ったなぁ。
まだ、絵について、何もつかめてないのに・・・
すごく焦る。



ほんの何年か前まで、あんなに死にたかったのに、今は、
「いつまで生きられるのかな」
と、老いと死に対して ものすごく恐怖を感じる。
今が幸せってことなんだろうな、とも思う。



「いつまで絵が描けるのかな」
「何かちょっとは掴んで死ねるのかな」
「ちょっとはいい絵が描けるようになれるのかな」
と、不安に思う。



32ということは、60歳まで生きれたとして、今まで生きてきたより、短い時間しか生きられないのである。
32年間、こんなにあっという間だったのに、それより短いなんて!
そんなちょっとの時間しか絵を描けないなんて・・・!恐ろしい!



随分元気になったとはいえ、この体で子育てと絵描きの両立は厳しい(>_<)
今だって大変なのに!
そんなことを考えると、私に残された絵描きとしての時間がほんの僅かな気がして、すごく怖い。
80、90まで生きて絵が描けたら、ほんま、儲けもんやね。



私は、皆が夢に向かって頑張った20代に、ずっと病と闘って生きた。
耐えがたい身体の痛みと倦怠感といつも闘い、心もズタズタだった・・・
それでも、ちょとづつ、ちょっとづつ、描いてきた。
あれ以上 頑張りようがないくらい頑張ったと思う。
けれども、すごく悔しい!
私が、そうやって、絵を描きたくても描けなかった、努力したくてもできなかった間に、世のクリエイター達は、努力を重ねて、ずっと高みに登っている。
10年の差は大きすぎる。
私だって、できるものなら、もっともっと努力して、もっともっといっぱい描きたかった・・・!



10年の間につけられた差を考えると、すごく悔しいし、焦る。
とにかく焦る。



けれども、「あの痛みを感じなかったら、私はどんな人間になってたのかな」とも思う。
きっと、人を見下した、嫌なヤツになってたと思う。
あのまんま、何事もなく、幸せな人生だったら、自分がどうなってたか想像すると、ゾッとする。
きっと、ロクな絵も描けなかったと思う。
そもそも、絵を好きだったことも忘れてるかもしれない。




だから、きっと、10年間の痛みと苦しみ、そして、その間 たくさんの人にかけてもらった思いやりや、愛情、全てが私の心を耕してくれたのだと思う。
きっと、これから絵描きとして生きていくために、大切な心を育ててもらったんだと思う。



あ〜=3、だから、くよくよ言っている場合ではないんだな!
そんなヒマあったら、1枚でも多く描かなきゃ だな!


そんでもって、いっぱいかけてもらった思いやりと愛情を還元しなきゃ! だな!



焦ってしめっぽくなって、嘆いてる暇はないのだな!


がんばろっ!がんばろっ!がんばろっ!